電車に乗っていて、考えることといえば、車内で耳に入る騒音についてである。
といっても、今回取り上げたいのは、隣に座る男のイヤホンから漏れる雑音や、向かい側に座る女性の貧乏揺すりから鳴るリズムでもない。
電車そのものが線路上を走りながら、振動とともに生む騒音や、はたまた風を切る音についてである。
新幹線は、電車の数倍の速度で走行するが、車内に騒音はそれほど木霊しない。それは現代の技術を結集してつくられた日本の高速鉄道だからだ。
そして、電車と比べると、まだ生まれて間もない。
対して、電車は戦前からレールが敷かれている。
車両は一定期間でリニューアルされるが、車輪部分については改変されることはない。もし、変えてしまうと日本中のレールを新型車輪に対応させなければならなくなるからだ。
いや、月並みであるが、何事も土台がしっかりとしていなければならない。これに尽きるのである。
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