全員悪役だけれど、溢れ出すユーモラス。日本社会の縮図を暗示させる『アウトレイジ 最終章』は必見!


タマコラ評価
★★★★☆ 3.6


一昔前までは 任侠映画というものが多くあったような気がする。
とあるホテルに泊まりに行けば、年季の入った極道映画がオンデマンドで収録されているが、そういったこともなければ、 現在ではめっきり見ることもない。


そういう意味で アウトレイジは非常に希少価値のある映画だといえる。


 グロテスクな描写も 躊躇なく描かれており、 時々織り込まれるユーモラスが北野武監督を象徴しているようだ。
また西田敏行さんの アドリブ にも 毎度のことながら 注目!


北野武監督は 極道社会から 銃や暴力を差し引けば 現代社会も同様だろうとコメントしている。 
確かに 権力をめぐった 裏切り や 計算高い行動 が 多くの企業や コミュニティ の裏で 溢れかえっていること は 誰もが痛いほど知っているし、実際に痛い目に遭っている人も多いだろう。
 そういった点で 極道社会という、一見 我々とは程遠い世界が 日本の社会そのものを 暗示しているといえるのだ。

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